看護師免許の氏名変更

看護師免許の氏名変更とは

看護師資格を保有している野田と申します。
看護師免許の氏名変更とは、結婚や離婚等で氏名が変更になった場合に所定の手続きを行い、看護師免許証の書き換えを行うことです。氏名変更手続きの手続き名は、「保健師籍、助産師籍、看護師籍の訂正と免許証書換え申請手続」といいます。対象者は、保健師籍・助産師籍・看護師籍の登録事項のうち、本籍地都道府県名（外国籍の場合は国籍）や氏名等に変更が生じた保健師・助産師・看護師となります。
看護師免許の氏名変更手続きについては、就業場所を管轄している保健所（未就業の場合は、居住地管轄の保健所）での手続きが必要となり、オンラインでの手続きは行われていません。引っ越しに伴う住所変更時、氏名や都道府県名に変更がない場合は、手続きは不要となります。本籍地に関しても都道府県名が同一であれば手続きは不要となります。

看護師免許の氏名変更手続きが何故必要なのか

保健師助産師看護師法施行令第３条第１項・第６条第１項・第３項・保健師助産師看護師法施行規則第５条に基づき、保健師・助産師・看護師免許登録後、氏名等の変更により登録事項に変更が生じた場合に変更となった登録事項の訂正を行う必要があります。登録事項訂正のため、申請手続きを行うことになります。
変更手続きを行わない場合、看護師免許が無効となることもあります。氏名等に変更が生じた時は、必ず変更手続きを行いましょう。

氏名変更手続き方法

氏名等が変更（戸籍上で変更）になった日から30日以内に就業地（未就業の場合は、住所地）の保健所にて申請手続きを行います。
氏名変更手続きに必要な書類は、以下のとおりとなります。
・保健師・助産師・看護師免許証
・戸籍謄本または抄本1部（発行から6カ月以内のもの）
・籍（名簿）訂正・免許証書換え交付申請書（各保健所にあります。）
・シャチハタ以外の印鑑（新姓の印鑑）
・手数料1000円の収入印紙（申請書1通につき必要）
※収入印紙は郵便局またはコンビニで購入可能です。（コンビニは、取り扱い印紙額面が限定されていることもあります。）銀行の収入証書と間違えないよう、ご注意ください。
籍（名簿）訂正・免許証書換え交付申請書以外の必要書類等は、保健所に行く前に準備してください。申請手続きは保健所で受けつけられた後、最短で1～2カ月程度で免許証変更事項の書き換えが完了します。書き換えられた免許証は保健所に届きますので、保健所から連絡がきたら印鑑を持って受け取りにいきます。

30日以内に氏名変更手続きができなかった場合は？

結婚退職後に未就業となり変更するのを忘れていた・入院中で手続きができなかったなどの理由で、万が一30日以内に変更手続きを行うことができなかった場合は、遅延理由書という書類を提出することで申請が可能となります。気がついた時点で申請手続きに必要な書類等を準備し、保健所にて手続きを行ってください。

看護師免許を毀損（破れたり、汚したりしてしまった）、紛失した場合はどうなるの？

引っ越しをした時に看護師免許証を紛失してしまった、間違えて破いてしまった時は免許証の再交付申請の手続きを行うことができます。再交付申請も氏名変更等の申請手続き同様に保健所で手続きを行います。
手続き名は、保健師免許証、助産師免許証、看護師免許証の再交付申請手続といいます。
保健師助産師看護師法施行令第７条第１項に基づいて、免許証を破損、紛失した場合には、免許証の再交付を申請することができます。対象者は、保健師・助産師・看護師免許証を保有している者で、免許証を汚したり破いたり紛失したりして再交付を希望している者となります。申請時期は随時で、毀損や紛失が生じた場合には速やかに申請手続きを行います。
再交付時に必要な書類等は、以下になります。
・免許証再交付申請書（保健所にあります。）
・住民票（本籍の記載があるもの）の写しまたは戸籍謄本もしくは抄本（発行から6カ月以内のもの）
・免許証の再交付に関する調査及び意見書（書類記入もしくは保健所で聞き取り作成をされる場合もあります。）
・毀損した免許証（紛失の場合は不要）
・手数料：3100円（収入印紙）
保健所での再交付手続き後より、2カ月前後程度で新しい免許証が保健所に届きます。
保健所からの連絡後、印鑑を持って受け取りにいきます。