認定看護師とは

認定看護師

認定看護師とは

看護師資格を保有している野田と申します。
認定看護師とは、日本看護協会のホームページに記載されていますが、認定看護師認定審査に合格し、救急看護や透析看護など特定の看護分野において熟練した看護知識と看護技術を有すると認められた者のことをいいます。
認定看護師制度は1995年に発足し、救急看護や透析看護など特定の看護分野において熟練した看護知識と看護技術を用いて高水準の看護実践ができる認定看護師を看護現場に送り出し、看護現場の看護ケアの広がりと看護の質の向上を図ることを目的とされています。

認定看護師の役割

認定看護師には、「実践」「指導」「相談」という3つの役割があります。
実践とは、個人や家族、集団に対して高水準の看護を実践することです。
指導とは、看護職に対する指導を行うことです。
相談とは、看護職に対するコンサルテーションを行うことです。

認定看護分野

現時点では、認定看護分野は以下の21分野があります。
「救急看護」「皮膚・排泄ケア」「集中ケア」「緩和ケア」「がん化学療法看護」「がん性疼痛看護」「訪問看護」「感染管理」「糖尿病看護」「不妊症看護」「新生児集中ケア」「透析看護」「手術看護」「乳がん看護」「摂食・嚥下障害看護」「小児救急看護」「認知症看護」「脳卒中リハビリテーション看護」「がん放射線療法看護」「慢性呼吸器疾患看護」「慢性心不全看護」

認定看護師になるには

認定看護師になるためには、以下の条件をクリアすることが必須となります。
・日本国の看護師免許を有すること
・看護師免許取得後、通算5年以上実務研修があること(うち3年以上は認定看護分野での実務研修があること)
※認定看護分野での実務研修では、認定看護分野における患者の看護を5例以上担当するなどの看護実績が必要となります。
上記の条件をクリアできれば、認定看護師教育機関(課程)(6か月・615時間以上)で教育を受けることができるようになります。教育機関での教育課程が修了し、筆記試験である認定審査を受け認定されれば、認定看護師認定証交付と登録が行われ、看護現場で認定看護師として働くことができるようになります。認定看護師の免許は永久資格ではなく、5年ごとの更新が必要となります。更新時には、看護実践と自己研鑽の実績について書類審査があります。

認定看護師教育機関について

教育期間は、原則として6カ月以上の連続した昼間の時間帯での教育となります。そのため、教育機関での修業中は、勤務中の医療機関を休職または退職をすることが必要となります。
授業時間数は、615時間以上となります。そのうちの105時間以上が共通科目の授業・200時間以上が学内演習と臨地実習・専門基礎科目と専門科目は時間規定なしとなっています。
全国の認定看護師教育機関は、2015年4月時点では100の教育機関があります。各認定看護分野で教育機関数は異なります。取得したい認定看護分野の教育機関が休講の場合もありますので、日本看護協会のホームページでご確認下さい。

認定看護師資格取得にかかる費用は?

認定看護資格を取得するための費用は、おおよそ100万円前後といわれています。

入試検定料:約5万円
入学金:約5万円
授業料:約70万円前後
実習費:約10万円
認定審査費用:約5万円
認定費用:約5万円

上記の費用以外に、教育機関までの通学が困難な場合には引っ越しが必要となり生活費や家賃などの費用、実習先や認定試験などで移動するために必要な交通費、学習に必要な参考書籍代など学費等でかかる約100万円以外にも出費があります。総額すれば、認定看護師になるまでに生活費等を合わせると約200万円程度の費用がかかることになります。奨学金制度の利用の他に勤務中の病院等が学費支援をしてくれるケースもあり、自己負担を軽くすることは可能です。

認定看護師 認定審査について

認定看護師の認定審査は毎年5月に、全国5会場(宮城会場・東京会場・愛知会場・大阪会場・福岡会場)で開催されます。
受験資格は、以下の3つの条件を満たしていることが必須となります。
1.日本国の看護師免許を有すること。
2.看護師免許取得後、通算5年以上の実務研修があること。(そのうち3年以上は、特定の認定看護分野の実務研修をしていること)
3.日本看護協会が認定した「認定看護師教育課程」を修了していること。
認定審査の申請方法は、日本看護協会の「資格認定制度 審査・申請システム」にてWEB上で申請を行うと同時に、審査料50760円(税込)の振込と申請書類(オンライン)の提出が必要となります。
認定審査は午前と午後の部に分かれ、客観式一般問題20問(配点50点)・客観式状況設定問題20問(配点100点)の合計40問(配点150点)が出題されます。共通科目を含めた各認定看護分野の教育基準カリキュラムが出題基準となります。
合否発表は、約2ヶ月後に日本看護協会の「資格認定制度 審査・申請システム」で発表されます。
また、日本看護協会ホームページにて新規認定者一覧が合否発表の約1週間後より1ヶ月間公表されます。

認定審査合格後の認定登録手続き

認定料50760円(税込)の振込を行い、日本看護協会の「資格認定制度 審査・申請システム」にて認定登録情報の確認と公開情報登録を行ってください。
手続き完了後、1カ月程度で認定証が交付され、5年ごとに更新審査を受けることになります。

認定看護師になるまでの道のりは長く大変ですが、看護師として更なる飛躍が期待できます。
認定看護師に関する詳しい情報は、日本看護協会ホームページからご覧いただけます。

日本看護協会ホームページ
http://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cn

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